HIKO’s HAIR MAGAZINES Vol.61☆ ーパーマ編⑩ー - HIKO’s HAIR MAGAZINES
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HIKO’s HAIR MAGAZINES Vol.61☆ ーパーマ編⑩ー

こんにちは!

今回は、

『パーマの1剤』

について掘り下げていきます。



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まず、

パーマの1剤で1番重要な成分は還元剤です。


ですがパーマの1剤には還元剤以外にもアルカリ剤など様々な成分が含まれています。


今回はどんな成分が含まれているのか、を書いていきます。




パーマ剤は大きく分けて6つの成分から成り立っています。


①還元剤

・チオ系(チオグリコール酸)
・シス系(システイン、アセチルシステイン)
・システアミン(化粧品分類のみ)

…毛髪中のジスルフィド結合を還元、切断する。



②アルカリ剤

・アンモニア
・モノエタノールアミン
・アルギニン

…塩結合を切断する。 pHを上昇させ、毛髪を膨潤させ還元剤の作用を高める。


③安定剤

・キレート剤(エデト酸)

・チオグリコール酸

…キレート剤はチオグリコール酸やシステインが金属イオンと反応して酸化するのを防ぐ。

チオグリコール酸が入るのは、システインが酸化されると結晶になり固まりやすいので酸化防止剤として含まれます。



④反応調整剤

・チオ系の人み、ジチオグリコール酸


…チオグリコール酸による還元が一定以上進まないように反応を抑える働きがあります。



⑤その他添加剤

・コンディショニング成分

・香料


…毛髪の保護やツヤ出し、アルカリ剤の臭いを抑える目的もあります。


⑥溶剤

・精製水


…①〜⑤までの成分を溶かすために用います。





このように、パーマの1剤には様々な成分が入っていて、一つ一つに意味があります。


次回は、身近な普段使うパーマ剤の裏面を見てどれがどの成分なのかを見ていきたいと思います。


では。

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Category: HIKO’s HAIR MAGAZINES
Published on: Fri,  18 2020 22:06
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