HIKO’s HAIR MAGAZINES Vol.76☆ ーパーマ編㉕ー - HIKO’s HAIR MAGAZINES
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HIKO’s HAIR MAGAZINES Vol.76☆ ーパーマ編㉕ー

こんにちは!

今回も引き続き、


『薬剤選定』


について。


前回、


①髪質


②ダメージ


の特徴を書きました。



今回はその①、②に対しどんな薬剤の要素を選んでいくのか?を書いていきます。


では、


①髪質



・太さと弾力


…「持ってみた時にテロっとした感触だったり柔らかい感じ」であれば薬剤処理で「コルテックス内部の間充物質が流出していて少ない」、もしくは「元々細毛でコルテックス内のタンパク質自体が太毛と比べ少ない髪質」です。

この場合、薬剤処理でテロっとしている場合は「薬剤を使う事自体がビビリ毛などの危険になりうるので状態によっては施術をしない選択肢も」生まれます。施術履歴を詳しく聞き出します。


細毛の髪質の場合だとパーマ自体の弾力が弱くなるのでお客様への説明は必須です。
「低還元の薬剤」で、タイムは短めにチェックしたりする事も。

ちなみに太毛であれば、キューティクルの枚数もコルテックスもその分多く、高アルカリの薬剤かつ内部還元が主なチオ系の薬剤を使う選択肢もあります。


そして白髪はパーマがかかりづらいと言われてきました。これは白髪が疎水性のタンパク質が主で疎水性の少ないチオが主流だった昔はかかりづらかった様です。
なので「白髪には、疎水性の還元剤であるシステアミンをメインで使います。」




・髪の状態


…油ぽい場合は必ずある程度のシャンプーをしたりして素の状態に戻してから施術します。

乾燥毛に関しては、後述の撥水か否かを確かめてCMC系等で前処理と後処理も行いながら施術します。



・撥水か否か


…これに関しては「キューティクルの状態」が関わってきていて、濡らした時に「水を弾けばある程度アルカリのある薬剤を使って施術していく」事になります。


逆に吸水毛であればキューティクルが少ない、もしくは壊れていて前述のテロっとした感触も出てくる場合も多いので注意です。「低アルカリの薬剤で様子を見る」ことになります。




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これらを薬剤のスペック表も見て考えていきます。


次回は、


②ダメージ


についてになります。



では。
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Category: HIKO’s HAIR MAGAZINES
Published on: Fri,  19 2021 08:07
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