世界史に学ぶ~因果応報~ - 日々の出来事
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世界史に学ぶ~因果応報~

インディアンとスペイン風邪



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1492年に始まる16世紀「大航海時代」は、大海原の先の新大陸を「発見」するという、ヨーロッパ人にとって新たな世界の始まりを告げるものだった。



16世紀にはスペインの手が新大陸に続々と入るようになる。こうした新たな「発見」というヨーロピアンの光の裏にはインディアンの虐殺という影が存在していたことは皆さんもご存知でしょう




しかし、インディアンを最も苦しめたのは彼らスペイン人の虐殺・恐怖ではなく、彼らが新大陸へと持ち込んだ病原菌であった。



もともと新大陸には天然痘や麻疹、インフルエンザといった病を引き起こすウイルスが存在しておらず、もちろんインディアンにはそれらに対する抗体などは存在していなかった。




抗体のない病原菌は、抗体のある人からすればたかが風邪にすぎない病原菌であったとしても死をもたらす恐ろしい病いとなる。




インフルや天然痘への治療法はおろか耐性すらないインディアン達が、これらを原因としていったいどれだけの犠牲を出したのかは正確には分からないが、スペイン人による虐殺をはるかに上回っていたことは間違いない。





そうしてヨーロッパの植民が進むが、アメリカが独立すると新大陸はアメリカを筆頭にヨーロッパ大陸への干渉を避けるようになった。もちろん飛行機なんて存在しない当時はアメリカ人とヨーロッパ人大規模な交流は存在せず、金のやりとりをするといっても直接に関わることはなかった。




アメリカ人とヨーロッパ人が再び大規模な人の交流をするようになったのは、400年近く後の1917年、アメリカが第一次世界大戦への参戦を決めてからだった。




アメリカは第一次世界大戦参戦のため、のべ210万人にも及ぶ兵士をヨーロッパへと派遣した。これほどの大人数が一度にヨーロッパへと送り込まれたのは史上初のことである。




もちろん英仏の国民は、これでドイツに勝てるとアメリカ兵士を歓迎したが…




アメリカ兵士は思わぬ刺客まで送り込んでしまった。それが世界最悪のインフルエンザ・パンデミックとなった新大陸のインフルエンザである。新大陸で爆発的に感染が加速しただけ…であれば、グローバル化の進んでいない当時ならそこで感染は終息したはずだった。



しかしこの感染拡大がヨーロッパ派兵とちょうど被ってしまい、ヨーロッパ大陸そして全世界へと大流行するパンデミックを引き起こした。



北米で発症したこの新型インフルエンザは、インフルエンザ・パンデミック重度指数ランクでは最悪中の最悪であるカテゴリー5に分類されており、18年から19年で全世界5億人が感染、5000万から1億人が死亡した。この数字は第一次世界大戦で戦死した人数を上回っていた。




感染拡大を加速させたのが第一次世界大戦でもあった。



戦争中とあって各国は情報統制を徹底しており、当初は「全世界規模のパンデミッククライシス」だとは分からなかったのだった。感染拡大を報じる国はなく、予防線が張られることもなかった。



しかし、そのなかで唯一このパンデミックを公開した国があった。第一次世界大戦で中立を維持していた国……


あろうことかスペインであった。


この新型インフルエンザが、新大陸発症にも関わらずスペイン風邪と称されるのは中立のスペインが唯一情報を発していたからであった。


スペインによってヨーロッパから新大陸へともたらされ、インディアンの間で厄災となった疫病は、400年後新大陸からヨーロッパへともたらされ、全世界で厄災を巻き降らした疫病となって帰ってきたのだ。それをスペインが報じたというのだから、やはり因果応報は本当の話なのだろう…





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ネットで面白い話を見つけたのでここに紹介させていただきました。

最後まで読んでくれた方がどれぐらいいるでしょうか??


ここまで読んでいただきありがとうございます



次は浅沼君です。

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Category: 日々の出来事
Published on: Sat,  01 2018 19:04
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